プラスチックフリーの未来に向けて – フィンランドは、従来のプラスチック包装に代わる独自のバイオベースのイノベーションを提供しています

購入する商品に対して、より持続可能なパッケージングを求める消費者がますます多くなっています。そのため、パッケージング業界では化石ベースの原材料の使用を減らすニーズが世界的に高まっており、バイオベースのパッケージソリューションに対する需要が絶えず増加しています。フィンランドは、従来のプラスチック包装に代わるバイオベースおよび廃棄物ベースの新しい製品を幅広く提供しています。

世界中の人々がこれまで以上に気候や自然に関心を寄せており、自分事として気候や自然の影響を受けていると感じることが増えています。購入する製品がリサイクル可能な包装材を使っていることが重要であると考えている消費者が 67%、環境に優しいパッケージングにもっとお金を払っても構わないと思っている消費者が 73% います。企業はカーボンフットプリントを削減し、より持続可能なソリューションを提供することに取り組むべきであると消費者は考えており、そうした取り組みが、自分がどの企業の商品やサービスを購入するかに影響を与えていると多くの人が述べています。

同時に、地域および国レベルの規制が大幅に強化されており、たとえば、EU では 2025 年までにすべてのパッケージングの 65% をリサイクル可能にしなければならず、2030 年までには 70% をリサイクル可能にしなければなりません。サプライヤーは、既存の化石ベースのパッケージングに加えてバイオ素材のパッケージングも採用することでこれに対応し、顧客に最高かつ最も持続可能なソリューションを提供する必要があります。多くのグローバル ブランドが、2025 年までに 100% リサイクル可能なパッケージングにすることを目指しています。

全体的な傾向としては、パッケージングの無駄を最小限に抑えることに力点が置かれています。消費財を販売する企業では、ビジネスは持続的に運営する必要があるという顧客からの要求に応えたいと考えています。そこで課題となるのは、ほとんどのヨーロッパ市場およびアジア市場のブランドが、パッケージングにおいてプラスチックに代わる優れた素材を見つけるのが難しいと感じていることです.

「この問題では評判を落とさないよう、持続可能性を重視する最近のブランドは、パッケージングでのプラスチックの使用を減らすための代替手段を探しています。フィンランドは、従来のプラスチック包装に代わるものとして、持続可能な方法で生産された木質バイオマスとパルプ、その他の繊維とリサイクル可能な材料を主にベースにしたパッケージングソリューションを提供しています。フィンランド企業は、さまざまな業界固有のニーズを満たす高品質で幅広い製品で知られており、これらの製品はすでに世界中で利用可能です」と、フィンランドの貿易・投資・旅行促進およびイノベーション資金の助成組織、ビジネスフィンランドのハカラ　インカ　リーサ上席商務官が説明しています。

フィンランドのソリューションの持続可能性は、認定された森林資源、持続可能な原材料、エンジニアリングの専門知識、高い製品品質要件、先駆的な法律と規格化に基づいています。クロス・ラミネーティッド・ティンバー（CLT）から 100% リニューアブルディーゼルまで、先進的なバイオベースの製品と材料が、すでに商業規模で生産されています。現在、さまざまな繊維ベースの素材がフィンランドのパッケージング輸出の 69% を占めています。フィンランドでは、いくつかの新しい精製所や工場も計画中であり、重要な場所に製造拠点を持つハイエンド中小企業や一流グローバル企業の数が増えています。

全国土の 75% が森林に覆われているフィンランドの木材産業は、長年にわたる林業の伝統を、木材産業の革新的な新しい用途と結び付けてきました。企業と公共セクターの間の緊密な協力に基づいて構築され、強力な研究開発プログラムを含む機能的なエコシステムが、木材パルプと繊維を使用して新しい材料を作り出すなど、リサイクルプロセスとバイオベースのソリューションで独自の製品を生み出してきました。フィンランドの専門ノウハウは、PEFC 認証森林からすぐに利用できるアプリケーション、さらには木材繊維のリサイクルと再利用まで、全バリューチェーンをカバーしています。

消費者は、利便性と商品保護のためにパッケージングに頼らざるを得ませんが、現在、より持続可能な手段の使用を求めるようになっています。2030 年までに消費者の嗜好や規制が変化することにより、革新的で持続可能なパッケージングの世界的な需要の伸びは、化石ベースのプラスチック包装の需要の伸びを上回ると予測されています。同時に、革新的で持続可能なパッケージングの世界市場価値は、従来のプラスチック包装の価値に近づきつつあると言われています。

革新的で持続可能なパッケージングとは?

パッケージング材料がリサイクルされているか、持続可能な方法で調達された原材料または極めてに革新的な新しい材料源から作られたものです。生産プロセスも持続可能なもので、製品品質が確保・維持され、輸送、取り扱い、および保管が最適化されるように設計されています。素材の外観と品質により、ブランド価値が高まります。パッケージング材料の廃棄オプションには、リサイクル、再利用、堆肥化、生分解が含まれます。

添付ファイル

フィンランドの革新的で持続可能なパッケージングソリューション (PDF)

さらに詳しい情報

Inka-Liisa Häkälä インカ　リーサ　ハカ、上席商務官、 Business Finland, （日本語可）+813 6432 5270 inka-liisa.hakala@businessfinland.fi

Salla Salovaara, Head of International PR and Media, Business Finland, +358 40 526 0100, salla.salovaara@businessfinland.fi

ビジネスフィンランドについて

ビジネスフィンランドは、イノベーション資金の助成や貿易・旅行・投資促進を行うフィンランド政府の機関です。ビジネスフィンランドの760人以上の専門家が、世界40カ所以上のオフィスとフィンランド国内16カ所のオフィスで活動しています。ビジネスフィンランドは、チームフィンランドのネットワークの一部です。www.businessfinland.com

持続可能なパッケージング輸出プロジェクトについて

持続可能なパッケージング輸出プロジェクトは、コンサルティング、輸出促進、PR 措置、融資を通じて、フィンランドのパッケージング企業が国際市場に参入するのを支援しています。